ガングリオンって外反母趾とどう違う?
ガングリオンってついつい外反母趾と間違えそうですので、ご紹介します。
まずガングリオンと外反母趾の違いですが、
ガングリオンは関節部分にポコっとした瘤の塊ができる病気。
そして、外反母趾は骨自体が変形してしまう病気です。それぞれ全く違う病気なんですね。
ガングリオンは、身体のあらゆる関節部分にできるもので、それが大きくなったりするとその塊が神経にあたって痛みがでてきたりします。そのため、大きくなくて痛みがでていなければ基本的に放置しておいてもいいものなんです。
ただ足の親指の付け根にできたりすることで、歩く度に塊が関節部分の神経に当たって痛みが出たりします。ガングリオン自体には痛みはないんですけどね。塊が大きくなったり、よく動く部分にできたりすると神経に触れたり圧迫したりするので、痛くなったりするんです。
痛みが出てきた場合はどう対処すればいいの?
痛みが出てきたりすると、特に足の親の付け根に出来た場合は普段の歩行など生活に支障が出てくるため、基本的には整形外科で治療をすることになります。そして、ガングリオンは何度も繰り返し出てくることが多いため、治療を定期的に続けないといけないというわずらわしさが出てくる可能性が大。
ただし、痛みが出ていなければ放っておけば自然に潰れることもあります。
それに、管理人自身も以前足の親指の付け根に塊ができたときは通院したくなかったため、一度整形外科にいった後は、医師の先生がアドバイスしてくれた方法でなんとか再発を防ぎました。(その方法は最後の方でご紹介していますので、後ほど参考になさってみてください^^)
医療的にはガングリオンが出来てしまう原因は不明だそう。足の指に塊ができた場合は、合わない靴を無理に履いたりだとか、歩き方が悪いせいなど、様々な要因が考えられるのではと言われています。このあと、それぞれの詳細をまとめていきますね。
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ガングリオンってそもそも何?
「ガングリオンって全然聞いたことないわ」いう方も中にはおられるかなとは思います。管理人も初めて知ったときは、「なに、それ???」って思いましたから。。。
ガングリオンというのは、関節部分にできるゼリー状の塊で腫瘤(しゅりゅう)と呼ばれるもの。腫瘤は実は腫瘍(しゅよう)とほぼ同じものなんです。こう聞くとビックリしますよね。腫瘍のたぐいと言われれば、すぐに頭に浮かぶのが、良性とか悪性のガンと呼ばれるもの。でも調べていくとそういったコワイものとは違ったので、思わずホッとしてしまった管理人でした。(管理人は外反母趾ではありますが、だいぶ以前に足の親指付け根にガングリオンもできたことがあったのです・・・そのときはドキドキでした〜(汗))
最初でもお伝えしましたが、ガングリオンは小さくて痛みを伴わなければ、放っておいても大丈夫。整形外科での治療もいたって簡単でしたし、「これはガングリオンですね〜」と普通にちゃっちゃと診断されましたから。普段聞きなれない言葉ではありますが、整形外科ではそこまでめずらしい症状でもないようです。
ガングリオンになりやすい人とできる過程
そして、そのガングリオンというのは若い女性に多くみられる病気で、システムエンジニアさんとかパソコンをよく使う人も、このガングリオンという病気になったりするそうです。出来てしまう経緯は、身体のいたるところにある関節を包む関節包というものに、ゼリー状のものが袋状になって溜まっていってしまい瘤のような塊ができてしまうというもの。塊の固さもやわらかかったり硬かったりとさまざまです。
このゼリー状のものは、関節の潤滑油ともいえる滑液(かつえき)という液体で、成分自体は「脂肪」です。
それが、ガングリオンという袋に溜まって濃縮されていきゼリー状になったものです。つまり、ガングリオンは身体に必要な潤滑油がふとした拍子に関節包の中で袋状になって溜まって濃縮されてしまったものということですね。
とはいえ、普通だったら袋状になって溜まらないものが、溜まってしまい大きさで言うと小さいものは米粒ぐらい、大きくなってくるとピンポン玉くらいの大きさになってくるものですから、けっこう厄介。関節に異物のような塊ができているので、大きくなるにつれて関節神経を圧迫したりして、痛くなったりしてくるというわけです。
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ガングリオンができやすい場所と出てくる症状
一般的にガングリオンができやすい場所は、手首の関節や手首の親指の付け根あたりだそう。でもそれが、足の指などに出来たりする場合があります。それが外反母趾と間違いやすかったりするというのは、上記で説明させていただいた通りです。
それに、厳密にいうとガングリオンは関節包だけにできるわけではなく、腱鞘(けんしょう)と呼ばれる部分にもできます。手足の腱のまわりは、刀の鞘(さや)のように滑液包が細長く包んでいます。それが腱鞘とよばれるものですが、そこにもガングリオンはできます。腱の部分も滑らかに動けるように潤滑油の働きがある滑液(かつえき)という液体が含まれているんです。
ただし、腱なんてそれこそ身体のそこかしこにあります。なので、ガングリオンが身体のそこかしこで出来てもおかしくないんです。筋肉や骨、神経に出来てしまうものもあるそうで、粘液が変性したものが融合して発生すると考えられています。つまり、体中のいたるところに関節や腱はありますので、身体のどこにでもガングリオンができる可能性はあるということですね。
通常は自覚もなく、症状もなかったりということも多いそうなんですが、神経のそばにできてしまうと痛みやしびれ、運動麻痺などを起こしたりします。手を使い過ぎたりすると腫瘤のガングリオンが大きくなることがあるそうですが、必ずしも手を使いすぎた人ができるというわけでもありません。
整形外科での治療法は
ガングリオンの整形外科での治療法は、外反母趾とは全然違って、小さければ大きな注射器で袋状の中にあるゼリー状のものを吸い取ります。吸い取って再発しなければそれで大丈夫。反対に何度も繰り返したり、大きな瘤だったり、硬い瘤だったりして歩く時に痛かったり、支障が出てきた場合は、手術で取り除くということになります。ですが、手術しても再発しやすいそうです。
ガングリオンと外反母趾との違いを見分けるには?
ガングリオンは、関節部分に瘤が出来ているので、管理人が以前ガングリオンができたときは触ると付け根部分の上で塊が動きました(そんな大きくは動きませんでしたけれど)。反対に外反母趾は徐々に骨が内側に曲がって変形していくため、足の親指の付け根部分が突き出てきます。その場合は動くような塊は出来ていません。それが見分けるポイントかな?と管理人なりに思います。
管理人が外反母趾がひどくなったかもと勘違いしてしまったガングリオン
管理人はいまでも外反母趾ですが、いまのところだいぶ落ち着いています。そんな自分が、だいぶ以前に「外反母趾がひどくなったかも!?どうしよう!?」と慌てたことがありました。
「これは、骨がとうとう変形して突き出てしまったのかしら!?」とついつい管理人は勘違いしてしまったエピソードです。足の親指の付け根にポコッと塊らしきものが出来てしまい、それが変形した骨なのかしら!?と思ってしまったんですね。結局ガングリオンが出来ていたのでした。
注射器で吸ってゼリー状のものが出てきたから、これはガングリオンですね。これは繰り返しできることが多いですよ。
えっ。そうなんですか??またできたら、こうやって伺って注射器でその都度吸い取っていただかないといけないんですか?
ん〜まぁ、そうですね・・・こうやって注射器で吸い取ってそれでもう出来ないって人もいます。ただ、また出来たときに瘤が小さいうちなら自分で袋をつぶしてという方法をとれば通院しなくてもすみますけど・・・
袋をつぶしてって・・・どうやるんですか?
関節に近いですから触れて痛いでしょうが、両手の指を使って瘤のかたまりを両側から押さえてつぶすようにやります。それでつぶれたら、通院しなくても大丈夫ですよ。
そうなんですか・・・。あまり通院する時間もありませんので、頑張って自分でつぶしてみます!( ー`дー´)キリッ
がんばってくださいね。(苦笑)
・・・と、いうやりとりがありました(^ ^;)
あるとき、歩くと足の指の付け根がかなり痛くて、触るとなんか骨の一部のような硬い塊が小さくポコッと出てきていたんです。もうそのときはすごく焦ったことを覚えています。
それで、整形外科になんとか行く時間をつくって慌てていきました。そして診察を受けたのですが、「外反母趾ではあるけどそこまでひどくはないし、この塊は骨とは違いますよ」と言われお医者さんが、でっかい太い注射針を持ってきたんです(イヤな汗が発生)。そしてその足の親指の付け根の塊に注射針の先をブスッと刺して、チューっと中身を吸い取ったんですね。
その後、「これはガングリオンですね〜」と言われたんです。透明なドロッとしたまさにゼリー状のもの、ジェルみたいなものを見せられました。(人によっては黄色いゼリー状のものもあるみたいです。)そして、繰り返しできやすいガングリオンは自分でつぶせば通院しなくてすむとも教えてくれたんです。そんなの、お医者さんとして商売(?)上がったりになってしまうのにも関わらず。。。
いいお医者さんだったなぁ〜・・・といまさらながら思い返してしまいましたが、そのあとは自分でガングリオンをつぶすのに必死でした。繰り返してできるようにはなりたくない、通院するのはイヤという一心で。
でも、外反母趾気味の足の付け根付近を、小さいとはいえ出来た瘤を両手の指で押さえながらつぶすのは、けっこう痛かったです(T_T)・・・。(痛いよ〜〜って言いながら、目がウルウル半泣き状態でやったりしてました(^ ^;))
潰れても中身がゼリー状のためか風船がつぶれるようなスッキリした潰れかたではないのでわかりづらいんですよ。だからよけいに何度も繰り返し押さえて、痛がりながらも続けました。それの甲斐あって、通院せずにその後再発もなくなって落ち着きました。お医者さんに自然につぶれたりして出来なくなることもありますとは言われていましたので、ひと安心♪
(塊を潰したと思われたあとは、親指の付け根の痛みがけっこうズルズル続きました。そして、大丈夫かな〜と思いながらしばらく様子をみていたら、いつのまにか痛みがなくなっていました!ラッキー♪・・・後から考えたら、自分の足指の関節の袋を潰してるわけだから、痛みが多少痛みが続くはあたりまえかも?と自分で勝手に納得してました。)
なんだかんだと、足に出来た瘤の場合はどうしてもその瘤が歩くときに神経を圧迫して痛くなりがち。ガングリオンが出来てしまう原因はよくわからないそうなのですが、合わない靴などがひとつの原因になったかもしれませんねとは言われました。手にできてる人は放置しておいても大丈夫そうなので、放置している人も多いそうです。
いずれにせよ、なんか動く異物が足の親指の付け根などに出来た場合は、ガングリオンの可能性もあるんだなということを知っておいていただけたらと思います。ただ、足の親指の付け根が痛い場合は、外反母趾の方が圧倒的に数としては多いと思います。でも、ガングリオンの症状が出る方で、足の指に出来る人は意外といるということを知ったため、今回経験談をまとめてみました。
外反母趾による足の骨の変形で、小さくてもそんなポコッとふくらんだものができることはないですし、外反母趾の場合は、変形した骨の丸い大きい関節が目立って出てくる状態です。不安だったら一度お医者様に診てもらって、その後は自宅でできる治療法で通院しない手をとるのもひとつです。
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